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秋のカナダ(2)----東部カナダのハイキングと歴史散歩
  
 西部カナダのアシニボイン州立公園でカラマツの黄葉の中のトレッキングを楽しんだ後、カルガリーから空路で東部カナダのオタワに到着した。

 東部カナダは植民地時代からのカナダの歴史が刻まれたところである。カナダの首都オタワでは、議事堂とリドー運河の見学、市内の散策などで歴史に触れることができた。

 我々の旅の目玉であるアルゴンキン州立公園はオタワから西に3時間ほどのところにある。ここは、無数の湖でカヌーを楽しめることと、サトウカエデの真っ赤な紅葉が見られることで、有名である。

 最後に、ナイアガラ・リバーでのトレッキングと、ナイアガラ滝の見物をし、トロントから直行便で帰国の途に着いた。


 
秋のカナダ(1)を合せてご覧下さい。   (2002年9月)
アルゴンキンの紅葉
 
ルート図  赤い部分が秋のカナダ(2)
  

  
オ タ ワ
カナダの首都オタワは、イギリス圏とフランス圏との境界にある。首都としてオタワが選定された経緯をみると、カナダにおけるイギリス系とフランス系の対立の歴史がうかがえて興味深い。1841年にイギリス系のアッパー・カナダ(西カナダ)とフランス系のロウアー・カナダ(東カナダ)併合され、「カナダ植民地」が樹立された。

そこで首都を決めようとしたが、イギリス系は西カナダを、フランス系は東カナダを主張して譲らなかった。そのため首都は、モントリオール、トロント、ケベック、トロント、とめまぐるしく変わった。最終的に1857年に本国のビクトリア女王の裁定で、東西カナダの接点にあたるオタワが首都に決定されたという。当時カナダにとって脅威であったアメリカから少しでも離れているという戦略的な配慮もあったようだ。
  
国 会 議 事堂
  
オタワ川を望む丘の上に建つ国会議事堂は1859年の創建であるが、1916年の火災で焼失し、現在の建物は1922年に再建されたもの。  
  
ネオ・ゴシック様式の重厚な建物で、オタワのシンボル的存在。中心にある時計塔は戦没者鎮魂のために建てられたもので、展望台からの眺めは抜群だった。
  
下院(The House of Commons)の議場 上院(The Senate)の議場
  
時計塔の下部にある戦没者慰霊碑。建国以来のカナダが参戦した戦争名が大理石に刻まれている。最後のところに「朝鮮戦争の国連平和維持並びに国際監視活動」と記されている。    戦没者の名簿らしい。イギリス系、フランス系のほかアジア系の戦死者も含まれるせいか、宗教色はない。
 
  
市 内 風 景
  
                               リドー運河
1812年のアメリカとの戦争の後、オタワとオンタリオ湖畔のキングストンとを結ぶ、軍事輸送ルートとして建設された全長202kmの運河。全部で24の水門がある。
  
エリザベス2世のカナダ訪問を
歓迎する飾り付け

 
州の旗とか


 
議事堂から目と鼻の先にある巨大なアメリカ大使館。議事堂に最も近い大使館として、uncomfortableであるというカナダ人もいた。
  
カナダの元首であるエリザベス2世が12日間のカナダ訪問をイヌイット(エスキモー)の地からスタートしたことを報じる新聞
新聞は、シュレティン首相は 「笑顔で女王を歓迎したことにより、今までの冷たさは弱められた」 と言い、一方マンリー副首相は 「君主制を続ける必要はない、エリザベス女王のあとは独自のカナダ制度を持ちたい」 と言ったと報じている。
  
アルゴンキン州立公園
  
アルゴンキン州立公園は、カナダ東部のオンタリオ州にある公園で、面積は東京都の約3.5倍にあたる7600km2、公園内の湖は1000以上、カヌールートは延べ2400キロ、トレッキング・トレールは16本に達する。この公園内には南部の一部をハイウェイが1本通っているのみで、移動には網の目のように張り巡らされたカヌールートと陸のトレールが利用される。森と湖の美しさはもちろんのこと、260種以上の鳥類、40タイプの哺乳類、1000種の植物群という多様な生態系も見逃せないという。
  
キ ラ ニ ー ・ ロ ッ ジ
  
アルゴンキン州立公園のほぼ中央にあるキラニー・ロッジは瀟洒なログ・ハウス。ここに3泊して、トレッキングや、カヌーを楽しんだ。ここも西部のアシニボイン・ロッジと同様、美味しい食事と心地よさは天下一品であった。
  
メイン・ロッジには食堂とリビング・ルームがある メイン・ロッジのムーディーなシェ−ド
  
湖畔のキャビン キャビンの中 キャビンには1艘づつカヌーがある
  
早朝のカヌーを楽しむ さんとガイドのホーリーさん 自分のキャビンに帰り着いてバンザイする さん
  
フロリダで越冬するという蝶
上は羽根を閉じたとき、
下は開いたとき
ツー・リバーズ湖の夕日
ロッジはこの湖畔にある
  
ハードウッド・ルックアウト・トレール・ハイキング
  
このトレールは全長0.8kmのループになっている、カナダの代表的な広葉樹林(Hardwood Forest)である。さらにホーリーさんの秘密のトレールを案内してもらい、野生のリンゴをご馳走になった。 
  
トレッキング・トレールに入る前にムース(ヘラジカ)を発見 水を飲みに出てきたムースの子供。子供なので、まだ角がないが、すでに牛くらいの大きさがある。
  
ハードウッド・ルックアウト・トレールの入り口の説明板  トレールのパンフレットが置いてある。50セント(約40円)で買えるが、戻ってきたときに買わずに返却してもよい。
  
体の中まで染み入るような紅葉の中を歩く
  
カエデの種類によって、葉の突起の数は異なる。
左の赤カエデ(Red Maple)は7個、右のサトウカエデ(Sugar Maple)11個
  
説明をするホーリーさん カエデの種子 何の種子? 野生のリンゴはうまかった
  
スプルース・ボーグ・ブロードウォーク・ハイキング
  
このトレールは全長1.5kmのループになっている。Spruce Bogとはトウヒの湿原のことである。パンフレットには、1万年前の氷河期からの湿原の変遷が図解されている。帰りにアルゴンキン・ビジター・センターに立ち寄る。
  
トレールの入り口の説明板
  
湿原の風景は気が和む カシの仲間?
  
高台から見下ろす
  
ハハコグサの仲間 ブナの実? 冬眠前のカエル キツツキの巣穴
  
アルゴンキン・ビジター・センター 岩はどうしてできたか ヘラジカ(Moose)の剥製の展示
  
ビジター・センターにはアルゴンキンに因んだ絵が展示してあった
  
センティニアル・リッジズ・トレール・ハイキング
  
このトレールは全長10kmのループになっている。上り下りが激しく、高いところでは170mの危険な断崖もある。所要時間は6時間。このトレールはアルゴンキンの百周年記念として1993年にオープンされた。
  
トレールの入り口の説明板
  
シラカバとカエデの混在林
  
この日の天気は最高だった。
  
サトウカエデの紅葉
  
ゴゼンタチバナ 地衣類 ヘラジカの好物 食虫植物のピッチャー・プラント 天然のキクラゲ
  
地球が丸く見えるような絶景
  
クマの爪跡を発見
池面に映る紅葉 紅葉を踏みながら下山
  
紅葉の進み具合と火災の危険度を示す アルゴンキンのトレッキングを終え、西ゲートから出る
  
アルゴンキン州立公園のアルパイン・ハイク・ツアーの達成証明をもらった
  

  
ナ イ ア ガ ラ
  
アルゴンキン州立公園でトレッキングとカヌーを楽しんだ後、ナイアガラへ向かった。もちろんナイアガラ滝を見物するわけだが、予定外のナイアガラ・トレールのトレッキングも楽しかった。
  
ナイアガラ・オン・ザ・レイク
  
ナイアガラでの宿泊はナイアガラ・オン・ザ・レイク。滝の周辺の喧騒が嘘のような、落ち着いた町のたたずまいである。そぞろ歩きも楽しかった。 
  
宿泊したホテルは、1864年創業のプリンス・オブ・ウエルズ・ホテル
 
ホテルに飾られた
エリザベス2世の肖像
  
 
バーナード・ショウの銅像 この町はショウの演劇祭でも有名 オンタリオ湖に面したナイアガラ半島北部は、カナダ屈指のワインの産地。特に、甘くて芳醇なデザートワインであるアイスワインは絶品である。
  
ナイアガラ・トレール・ハイキング
  
ナイアガラ滝の下流のカナダ側にあるトレールを案内してもらった。
  
滝が侵食して崩壊した大きな岩の塊の間を歩く。何万年か前にはここが滝の落下点だったと思うと不思議である。 どこでも案内できる
ホーリーさん
足元で見つけた木の化石
 
ホーリーさんは、1980年代にテレマーク・スキーのワールド・カップで活躍したカナダチャンピオンで、カナダのテレマーク・スキー協会の元会長。テレマークの世界では有名な人だと、帰国してから分った。大変な人に案内してもらったことになる。
  
ようやく始まったナイアガラ川の岸辺の紅葉
向こう岸はアメリカ
大きな魚を釣り上げた。丁度向う岸でも釣り上げたが、すぐに離していた。(Catch and Release)
  
ナイアガラ・フォールズ
  
カナダ一俗っぽい観光地といわれる所であるが、青いビニールのレインコートを着て観光船 「霧の乙女号」 に乗って、おのぼりさんらしく振舞うのも楽しかった。
 
  
左はアメリカ滝、右はカナダ滝。 落差52m、馬蹄形の幅800mのカナダ滝は雄大で、落下した水による
噴煙は雲にまで届きそう。上流にエリー湖、下流にオンタリオ湖がある。
  
アメリカ滝と観光船 「霧の乙女号」

 
カナダ滝は1950年までは、12,000年間に11km後退した(毎年平均1m)。しかし現在は水力発電所への水の分配のため毎年3.6cmの後退にとどまっているという。 
  

  
ト ロ ン ト
  
ナイアガラ滝を見物した後、トロントで1泊し、翌日直行便で成田へ飛んだ。
  
トロントは、人口240万のカナダ最大の都市。雑誌 「フォーチュン」 によると暮しやすさは世界でナンバーワンの都市である。住宅費・物価・公共料金が安く、銃社会のアメリカと違い治安がよく、緑豊かな環境が評価されたのであろう。短時間の滞在であったが、世界一高いCNタワー(553m)の展望台(447m)からの夜景が素晴らしかった。
  

  
カナダ西部のアシニボイン州立公園の黄葉とカナダ東部のアルゴンキン州立公園の紅葉の中のトレッキング、首都オタワの議事堂見学、ナイアガラのトレッキングと滝の見物など、盛り沢山のバラエティに富んだ14日間の旅を満喫することができた。

最後に、ツアーリーダー、現地のガイド、ツアー仲間の皆さんのお蔭で楽しい旅ができたことを心から感謝します。
  
秋のカナダ(1)をご覧になる方は
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