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富士山麓で種子採取と自然観察----山の自然学シリーズ(8)

NPO法人「山の自然学クラブ」の富士山森林復元活動


 NPO法人「山の自然学クラブ」では、富士山の南山麓の標高約1000mの土地5haを、関東森林管理局から借り受けて、森林復元活動を行っている。 毎年秋に付近の樹木から種子を採り、苗に育てて植林している。苗を買わずに付近の樹木から採った種子を使うのは、自然の営みを尊重するためである。

 今回、NPO会員13人は、東京農業大学の学生10人と一緒に、福永先生のご指導を受けた。 「楽しくて勉強になる」 種子採取と自然観察の会であった。
                        (2005年10月)
ミズナラのドングリ


GPSで自動的に取得した2日間の軌跡



(1日目) 西臼塚周辺

1日目は、西臼塚周辺で、各種の種子を採った。 ところどころで、先生から興味深いお話を伺った。 夜は宿舎の「愛鷹荘」で夕食後、種子の精選を行った。

コクサギは葉が2枚ずつ互生する珍しい種であると説明される農大の福永先生

コハウチワカエデ

ガマズミ カマツカ(材は硬いので、鎌の柄に使われた)

ヤマボウシ(熟した実は甘くて美味であった) アブラチャンの実

ヤマブドウは、この日一番のご馳走だった クサギの実

ムラサキシキブ 薄暗くなるまで、種子の採取は続いた

中村さんの音頭による乾杯で始まった楽しい夕食(愛鷹荘)

夜なべは、種子の精選(これはミツバウツギ)

こんな風に種子を取り出す(ミツバウツギ) 沢山取れた種子(ガマズミ)



(2日目) 水ヶ塚公園・御胎内周辺

2日目は、水ヶ塚公園、御胎内付近で、昨日あまり取れなかったミズナラのドングリを中心に種採りをした。

2日目は稀に見る好天気

ミズナラの葉
幹回り6mくらいのミズナラの大木 ミズナラの実

こんなに沢山取れました
 
御胎内の入り口(御胎内は富士山溶岩洞穴の1つで、安産の神として信仰されている)

種子採りの三種の神器
左から、こうもり傘(枝を引き下ろすのにも使う)、高枝切り鋏、細引つき石礫(枝に引っ掛けて枝を引き下ろす)

今回は晴天にも恵まれ、十種類以上の樹木の実・種子を採ることができた。この後、実の果肉を取り除き、乾燥保存して、種蒔きし、苗にすることは、農大の学生さんにお願いした。 ご指導頂いた福永先生、世話人の中村さん、有難うございました。


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