鳥海山のチョウカイフスマ----鳥海山と月山にしかない固有種 |
山の魅力の1つに高山植物がある。我が国の高山植物の種類は約570種といわれるが、それぞれの山で見られる種類は限られている。これは現在の山の土質や気候のほかに、氷河期以降の環境の歴史も関係しているのではないかと思う。 ところで、高山植物によっては特定の山域でしか見られないものがある。いわゆる固有種である。チョウカイフスマもその1つで、鳥海山と月山の砂礫地に特産する。花期は7〜8月で、他の花も多く見られるときである。 今回はチョウカイフスマを目当てに鳥海山に出掛けた。 (2000年7月) |
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チョウカイフスマ |
羽越本線の象潟からタクシーで鉾立の登山口への途中、絶景「奈曾の白滝」が見える。 | タニウツギ どこの登山口にもある平凡な木であるが、なぜか心が和む。 因みにウツギという名の木はない |
雪渓を登る | ガスの中のニッコウキスゲ |
チョウカイアザミ 鳥海山の固有種の1つ、高さ1m以上にもなる |
ヨツバシオガマ 葉の数は4枚、ときに5〜6枚 |
イワウメ |
ミヤマウスユキソウ(別名ヒナウスユキソウ) ヨーロッパアルプスのエーデルワイスと同じ仲間。近くの早池峰山にはハヤチネウスユキソウがある。 | ハクサンシャクナゲ |
チョウカイフスマ 鳥海山と月山にのみ咲く花。花の直径は1.5cmくらい。乾燥に強いので、他の植物が生育できない礫地に群落をつくる。 |
鳥海山山頂(新山、2236m) | 下山した祓川駐車場から振り返って見た鳥海山 |
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