マダガスカルの旅(1) ---- サザンクロス街道にワオキツネザルを求めて チュレアール、イサロ国立公園、ラヌマファナ国立公園、夜の動物探索 |
私のホームページの構成では、海外旅行を「@山とスキー」 と 「A歴史と文化」に大別することにしている。ところがだんだん歳を取る(今年ついに75歳の後期高齢者になった)と、「山とスキー」の方は行けるところが限られてきた。その代わり、動植物や地質といった「自然学」への興味が高まってきた。「自然学」の旅はどちらに入れるか迷ったが、登山的自然学は「@山とスキー」に、旅行的自然学は「A歴史と文化」に入れることにしている。 前置きが長くいなってしまったが、マダガスカルに行ってきた。マダガスカル島は、地質学上の歴史のために、「ワオキツネザル」や「バオバブの木」といった珍しい動植物の多いところである。私のホームページの構成からいうと、「A歴史と文化」に当たる旅である。以前から一度行ってみたいと思っていた。日本山岳会の「山の自然学研究会」の仲間で企画し、研究会のメンバーの一人が社長をしているユーラスツアーズ社に催行してもらって、私の夢が実現した。 マダガスカル島は日本の総面積の1.6倍もある大きな島で、グリーンランド島、ニューギニア島、ボルネオ島に次ぎ、世界第4位である。マダガスカル島は、三畳紀(2億5000万年前)には、アフリカ、南米、インド、南極大陸などと共にゴンドワナ大陸の一角をなしていた。ジュラ紀の中・後期(1億6000万年前)にはすでにアフリカを離れた。その後もインドとは陸続きであったが、8000万年〜1億2000万年前にインドを離れ、孤立した島となった。約1億年も前に孤立島となったことが、マダガスカル島に固有種が多い理由であると考えられている。 今回参加の仲間は研究会のメンバー7人に添乗員の杉原さんを加えて8人で、12日間の気ままな旅を楽しんだ。 マダガスカルの旅(1)は、サザンクロス街道を行く マダガスカルの旅(2)は、バオバブの並木道を訪ねる である。 合せてご覧下さい。 (2010年10月)
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サザンクロス街道で見たサル キツネザル上科 インドリ科 シファカ属 ヴェローシファカ |
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マダガスカル旅行の全ルート |
● 主な訪問地、 ● 経由地、 ━ 陸路、 ━ 空路 マダガスカル(1) : 成田〜アンタナナリヴ〜フォール・ドーファン(経由)〜チュレアール〜ラヌマファナ |
1日目 (9月25日) |
成田→バンコク経由→アンタナナリヴ(泊) |
A | ||
成田空港発のタイ航空TG641便 Boeing747機でバンコク空港へ出発 |
AA | ||
バンコク空港で、マダガスカル航空MD019便 Boeing767機に乗り継ぎ、マダガスカルのレユニオン空港で機内待機の後、マダガスカルのアンタナナリヴ空港に到着、中継地のレユニオン空港では座席の約半数が入れ替わった | 深夜に開いているBANK OF AFRICAで 200米ドルをマダガスカル通貨ARIARYに両替すると、1cmほどの厚さの紙幣の束になり、金持ちになった気分になる |
マダガスカルの紙幣 |
のっけから、お金の話になったのには訳がある。紙幣の絵柄は、マダガスカル特有の動植物や文化を 表しているからである。これらの中のいくつかは旅行中に見ることができた。 通貨の単位はARIARY(アリアリ)である。1米ドル≒2,000アリアリだから、大雑把には1円≒20アリアリ 枕銭は500〜1,000アリアリということになるが、1人当りの収入が日本の1/90の現地の人にとっては大金である。 |
アリアリ | A | 表 | A | 裏 |
100 | ||||
「旅人の木」と「石灰岩の山ツィンギー」 | ディエゴ・スアレスのパン・ド・シュークル | |||
500 | ||||
工芸品? | セブ牛(こぶ牛) | |||
1000 | ||||
エリマキキツネザルとマダガスカルホシガメ | 固有種の植物? | |||
2000 | ||||
バオバブの木 | 棚田 | |||
5000 | ||||
三角帆の船 | どこかの海岸? | |||
10000 | ||||
どこかの歴史的な建物? | 国土の建設? |
2日目 (9月26日) |
アンタナナリヴ→チュレアール(泊) |
マダガスカルの首都アンタナナリヴには、昨夜遅く到着。空港近くのホテルで宿泊し、今日の午前中はホテルの近くを散策した後、再度空港に行き、島の南西部の町チュレアールへ飛ぶ。 |
アンタナナリヴのホテル周辺散策 |
宿泊したICホテル |
A | A | |||
ホテルの庭のブーゲンビリア | サボテンの花 | しばしばお目にかかる「旅人の木」 |
ホテルの部屋からの眺め 向うの高台の森まで散策する |
A | ||
さしずめ地元の商店街というところ、自転車が彼らの交通機関 |
A | ||
随所で見られる洗濯風景 | 近くの草地は洗濯干し場、彼らは物干し竿を使わない |
A | ||
マダガスカルに来て最初に見た水田 | 水田の畔を歩いて民家に近づく |
子供たちが弓矢を持ってお迎えだが、目がかわいい |
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なんとも不思議な果物の木 | ぶら下がるところはマンゴーのよう | 果実の大きさと形はパパイヤのよう |
市場見学 |
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キャッサバの根茎は、まるでスリムなサツマイモだ | キャッサバの葉は、刻んで豚肉と煮るという |
A | ||
多分、キャッサバの根茎から製造した デンプン粉「タピオカ」だと思うが、確認しなかった |
タマリンドの「さや」と実 |
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生姜とピーマン | トマト、形はイタリアントマトだ |
A | ||
食用油の計り売り | 雑貨は中国製・インド製が多いという |
A | ||
全て自然材料でできた箒、柄は竹でなく木だ | 金属ウールたわし、生産国の確認を忘れた |
空路チュレアールへ |
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アンタナナリヴ空港発マダガスカル航空MD714便 Boeing737機でチュレアール空港に向かう |
東部熱帯雨林の上空 熱帯雨林といっても木はまばら、蛇行する川が見える |
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中継地フォール・ドーファン空港 大臣が来たというので、民族衣装の踊りで歓迎(機内から撮影) |
中継地で1時間も機内待機させられた後、 やっと目的地チュレアール空港に到着 |
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チュレアールのヴィクトリーホテル |
ホテルの庭に植えられた「タマリンドの木」 マメ科タマリンド属の常緑高木、果実が食用になる |
3日目 (9月27日) |
チュレアール→ラヌヒラ→イサロの窓→ラヌヒラ(泊) |
いよいよサザンクロス街道の旅が始まった。この街道は国道7号で、全線舗装されている。今日は、一旦ラヌヒラの町のホテルまで行き、戻って「イサロの窓」を見学する。 |
イサロの窓を目指してサザンクロス街道を北上 |
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現地の人の交通手段は、「こぶ牛」に引かせた車と大八車 |
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それから、徒歩と自転車である |
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これは住宅か、炭焼き小屋か |
携帯電話の中継基地局があるが、 ここで携帯を使うのは観光業者や旅行者など僅かであろう |
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国道を塞ぐ「こぶ牛」の群れ | 車に向って手を振ってくれる少年 |
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荒野の中の墓地 | ユーカリの並木道 |
ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の総称。ユーカリには500種類もあり、常緑高木となるものが多い。原産地はオーストラリアおよびタスマニア島。19世紀に鑑賞用植物としてヨーロッパに持ち込まれた。成長が早く、材木として注目される。葉から取れる精油は殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるとされ、アロマテラピーに使用される。一方、土の中に周囲の植物の生長を妨害する物質を分泌するという強烈な特徴があり、植生回復上問題があるともいう。マダガスカルでは建築材の他に木炭の原料となる。 |
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今回の旅で、最初に駐車して観察できたバオバブの木 | 車を降りると、どこからともなく子供たちが現れる |
皆で記念写真 右端が現地スルーガイドのウイルソンさん |
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野焼きの跡 下草だけ燃えて、ユーカリの木は焼け残るのだろうか それとも、野焼きの跡に植えたユーカリが成長したのか |
野焼きの跡に生える若草が、「こぶ牛」の餌になる 特に牧草の種を播くわけではないらしい |
A | ||
乾燥地では、野焼きの跡にキャッサバを植える 茎を地中に挿すだけで発根し、そのまま生育する |
水利のあるところは全て水田である 傾斜地ならば、当然棚田になる |
キャッサバは、トウダイグサ目トウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木。作付面積あたりのカロリー生産量はあらゆるイモ類、穀類より多く、デンプン質の生産効率は高い。しかし食用とするためには毒抜き処理が必要である。アルコール発酵によりバイオ燃料を製造するなどの用途も注目を浴びている。農作物としてみれば、悪環境下(乾燥地、酸性土壌、貧栄養土壌)でも生育可能など、これまで農地とされなかった場所での栽培ができ、「食糧問題」や「温暖化問題」の解決への期待が大きい。味覚については後日試食結果を記そう。 |
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乾燥地の中に小川が流れている | 人が集まっている、ここで水を汲んで売りに行くのだという |
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小学校 | キリスト教の教会 |
アドアルジ村のラム酒製造所 |
車で通りがかりのある村のラム酒製造所に立ち寄った。ここでは村内消費用として、1日に200リットルのラム酒を作っている。聞き間違いでなければ、2リットルポリ容器入りで200アリアリ(10円)という。 |
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ここがラム酒製造所 | 原料はサトウキビとキャッサバ |
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サトウキビとキャッサバを 糖発酵を経てアルコール発酵させる |
ドラム缶に入れたアルコール発酵液を加熱し、 蒸発したアルコールを冷やして液化すれば、ラム酒の出来上がり |
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のどかな水田と質素な茅葺の農家 |
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昔サファイヤが採れたというサカラ村 |
野焼きの跡に残るバオバブの木 |
野焼きの跡に出来たアリ塚 |
ベローシファカを見る |
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突然車が止まった。窓を見るとキツネザルらしい猿が目に入った。 |
キツネザル上科インドリ科のシファカ属ベローシファカが5匹、人を恐れずのんびりと木の実を食っている |
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ベローシファカ三態 |
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適応放散(adaptive radiation、適応拡散ともいう)は、生物の進化に見られる現象のひとつで、単一の祖先から多様な形質の子孫が出現することを指す。具体的には、様々な地方で個々に種分化が起きる異所的な種分化ではなく、同一地域において様々なニッチ(生態的地位)へと種分化が起きる同所的な種分化が起こっている場合に、適応放散と呼ばれる。 最も代表的な例は、哺乳類の有袋類におけるものである。有袋類の分布はほとんどオーストラリア大陸に限定され、また、オーストラリア大陸にはそれ以外の哺乳類としては単孔類(カモノハシの仲間)とコウモリしかいなかった。これは、より高等な哺乳類が出現する前に大陸移動によって孤立し、その後、その内部で高等な哺乳類が出現することもないままに、他の大陸とも繋がらずに孤立を続けたためといわれる。 実際に、有袋類の多様性はそれ以外の哺乳類全体の多様性に近いものがあり、ほとんどクジラとコウモリ以外全部、というほどである。これは、有袋類以外に哺乳類が存在しなかったオーストラリア大陸では、ほかの地域で様々な哺乳類の群が取り合ったニッチを、有袋類だけで埋めることができたためと考えられる。 |
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マダガスカル島には約1万種の植物が知られているが、そのうち80%は固有種である。 固有種というのは、地球上でその地域でしか見られない生物種のことだから、マダガスカル の植物がいかに珍しいものが多いかが分る。 動物もすごい。魚類・両生類・爬虫類の90%以上、哺乳類の80%以上が固有種である。 哺乳類のうちでも、下等な猿であるレムール(キツネザル)の仲間33種全てが固有種である。 マダガスカルの生物はなぜこんなに珍しくなったのであろうか。 @大陸移動によってほかの大陸から離れ、それ以後、長い間ほかの生態系から孤立し、 独自の進化を遂げたこと A出発点で生物が少なかったので、さまざまに進化できる多くのニッチ(生態的地位)が 空いており、したがって自由に適応放散できたこと B大型肉食獣が出現する前にほかの大陸から離れてしまって、下等な弱い動物でも捕食 されないで残ったこと などが、この島の生物に固有種が多い理由としてあげられる。 山岸哲編「マダガスカルの動物」、装華房1992年より引用 |
サファイアで稼ぐ町 |
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トラックやテントが採掘現場を思わせる | 村落にしては珍しい衣装屋が道端に開店している |
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大人も子供も川に入ってサファイア原石を探している |
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格闘技を楽しむ男の子たち ○を拡大すると→ | 走る車から撮影するには、ちょっとしたコツが必要 |
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サファイア御殿の数々 |
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サファイアで栄えた町は、またゴミの町でもある |
イサロ国立公園へ |
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国道の両側に蛾蛾とした山が現れる |
溶岩の噴出のように見えるが、 近づいてみると石灰岩質の堆積岩のようである |
古生代末期のペルム紀にゴンドワナ大陸分裂の最初に堆積した地層はサクア層と呼ばれている。その後に堆積したのは、サカメナ層で,中生代最初の2.6億年前である。それより新しい地層はイサロ層と呼ばれ、それぞれ古期から新期にかけてI・II・III層に分けられる。イサロ国立公園の丘陵をつくっているのはかっての湖に堆積したイサロI 層である。イサロのサファイア鉱床はイサロI層にある。 中央高地をつくる花崗岩を含む片麻岩の大地は隆起を続け、山地となった。湖を埋めたイサロIII層の堆積をもって1.5億年前(ジュラ紀中期)にゴンドワナの時代は終了した。山が高くなると,低地には海水が侵入するようになった。ジュラ紀中期の海成層はサカラハ地方で南北の石灰岩からなる台地をつくっている。 Websiteマダガスカル研究懇談会より |
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「イサロの女王」と呼ばれる奇岩 |
ラヌヒラの宿イサロ・ランチ |
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イサロ・ランチには、沢山の2人用のバンガローがある。各バンガローには太陽熱湯沸があり、2人分のシャワーには十分でる。 |
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戸外の椅子でまどろむ至福の時 | 一応蚊帳が用意されているが、蚊はさほど気にならない。 |
イサロの窓ヘ |
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石灰岩の山に囲まれたサバンナ | 花の名は? |
イサロの窓の前で集合写真、この後サンセットを待つ |
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イサロの窓の周辺は、地質図では「基盤の変成岩」となっているが、地表は、「石灰岩と礫の互層」で覆われている。 ここが浅い海の中であった時代に、サンゴ礁から出来た石灰岩の上に何年毎かに川から運ばれた礫が堆積したのであろう。 |
外国人旅行者が大勢ひしめき合っている窓の正面から、やっと撮影した1枚 |
南十字星を見る |
せっかく南半球に来たのだから、南十字星を見たい。昨夜、欧米人のお嬢さんから、 6時頃に西の空に現れることを教えてもらったので、カメラを構えて待つ。宵の明星(この時期には金星)はすぐ分ったが、南半球の星座を知らない私は戸惑った。適当に見当をつけて何枚かシャッタを切る。三脚がないので、ISO感度を最高に、露光時間を1秒に設定して、手持ちで息を止めてシャタを切る。撮影したときは不安だったが、帰宅して画像処理ソフトPhotoshopで輝度を高めてみると、なんと南十字星が現れるではないか。 |
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午後2時頃に撮影した西側の山。 この辺に日が沈み、南十字星が現れるはず。 |
午後6時53分に撮影した西の空(下方に微かに山が見える) パソコンの部屋を暗くしてご覧下さい。 南十字星はどれでしょうか? ポインタになるα星とβ星が見つかりますか? 右の明るい星は宵の明星の金星。 |
ケンタウルス座の2つの明るい星、α星とβ星の方向を延長すると南十字星の短いバーが見つかる。 余談だが、α星は地球から4.2光年の距離にあり、太陽以外の恒星の中では地球から最も近い星である。 日本では沖縄以南でないと見えない。素晴らしいものを見てしまった! |
イサロ・ランチでの夕食 |
ランチ(Ranch)は英語で「放牧場」のこと、宿泊したロッジの名が「イサロ牧場」である。夕食にランチを食べたわけではない。念のため・・・ |
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マダガスカル産白ワイン さっぱりとした味わい |
オードブルはクレープ とろっとした食感と 豊満な味覚は記憶に残る |
メイン エビのコロッケ風フライと野菜 |
デザート バナナにラム酒をかけて点火 甘みと香りが印象的 |
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4日目 (9月28日) |
ラヌヒラ滞在 |
今日はラヌヒラに滞在して、イサロ国立公園のマキ・キャニオン、ナチュラル・プールへのトレッキングを行う。 |
朝のロッジ周辺散歩 |
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朝、あたりが騒がしいと思ったら、「こぶ牛」を追う牧童が現れた。裸足で棒を持った出で立ちは、 赤い布を纏っていたらアフリカのマサイ族と見誤るほどである。牛が貴重な財産である点もマサイと同じ。 |
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朝食に行く際に見たカメレオン | 朝食の帰りに見ると、死んでいて、すでに蟻が集っていた |
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ロッジの庭に茂るイタリアン・パセリ | ロッジの庭の栴檀(センダン、白檀ともいう)) |
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ここにもタマリンドの木が植えられている。実は食料になる。レストランでジュースを飲んでみたが、微かな甘みがある。 |
イサロ国立公園のマキ・キャニオン |
イサロ国立公園の目玉の1つ、マキ・キャニオンを探勝する。ここではネイチャーガイドを雇わなければならない。 |
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イサロ国立公園の事務所 ここでネチャーガイドを雇う |
ネイチャーガイドの待合所 ガイドといっても説明をしてくれる わけではない。雇用対策である。 |
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事務所の庭に植栽されたアルオウディアを見つけた。 この植物には葉柄がなく、葉が幹から直接出ている。 マダガスカルの暑さと乾燥に適応した形らしい。 |
洒落たデザインの建物は現地の会社 |
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マダガスカル共和国 私立ラヌヒラ・ルーテル派学校 | 校舎に生徒は見当たらなかった |
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校舎の隣に廃墟となった教会があった | 可愛い姉と弟 |
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Maki Canyonまで17km、Rats Canyonまで17kmの標識 | 両キャニオンの見えるところで集合写真 |
左がMaki Canyon、右がRats Canyon、我々は左へ行く |
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四輪駆動車で小川を渡る |
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駐車場で車を降り、棚田の畔道を歩く |
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Makiキャニオンの入り口で 右側の崖の比高を測ると220mあった |
キャニオンの入り口には森があり、ネイチャーガイドが 動物を探したがいない。先日の山火事で逃げたという。 |
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ガイドのウイルソンさんが日本語で、 「チョウゲンボウだ!」と叫んだ |
後で調べたら、タカ目ハヤブサ科ハヤブサ属 マダガスカルチョウゲンボウという固有種だと分った |
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キャニオンの奥に入ると、大きな岩が立ち塞がり、歩きにくくなる。 動物が出ないので、集合写真を撮って引き返すことにする |
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キャニオン内にはシダが多いようであるが、残念ながら、「猫に小判」である。 | これはシダではなく、木の葉っぱ |
バラ族の家庭を訪問 |
マキ・キャニオンで動物に会えなかった代わりというわけでもないが、急遽ガイドがバラ族の家を案内してくれた。突然の訪問にもかかわらず、気持ちよく受け入れてくれた。 |
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キャニオンからの帰路に見えるバラ族の部落 | 近づくと藁葺の平屋の庭にパパイアの木がある |
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女と子供が集まってきた。1人は妊婦である。男はどこへ行ったか聞き忘れた。 |
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戸外にある炊事場 | 部屋を見せてくれというと、自分の居場所に座ってくれた |
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パパイア | マンゴー |
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これは何だろうと覗く添乗員のSさん | 鶏小屋でした |
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ナチュラル・プールへのトレッキング |
午後は、イサロ国立公園のナチュラル・プールへの半日トレッキングに行く。 |
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コースの説明をするパークガイドのオメガさん | (左)この山の低いところの岩の割れ目が死者を葬るところ (中)死者を布でくるんで1年間ここに置く (右)1年後に死体を取りだし、川で洗って新しい布でくるんで山の高いところの穴に葬る |
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トレッキング中にガイドのウイルソンさんが、この木はタピアの木で、蚕の餌になると話してくれた |
しばらく歩くと偶然、タピアの幼木に付着した野蚕の繭を見つけた。 今回の旅で、私にとって天からの贈り物だと思った。 |
野蚕とは、桑の木で飼育された家蚕以外の蚕のことである。マダガスカル島に生息するボロセラはマツケムシの仲間で害虫であるが、この繭から作られた絹布は、死者を包む布として有名である。世界にはいろいろな野蚕が生息しており、家蚕にない特徴ある野生絹糸が生産されている。蚕が家畜化に伴って失われたもの、すなわち、大量生産に不向きな不揃いや個性などが、野蚕系の繭糸に残されている。それが大衆化されないシルクの魅力を創出し、希少性と環境保全にもからみ高付加価値をもたらしている。 「繊維と工業」Vol.63,No.9(2007)から抜粋 |
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石灰岩の岩盤の上の黄色い花に目を見張った。パキポディウム属である。岩盤の割れ目に根を張っり、 雨季に吸い取った水を太った幹に蓄え、水の乏しい乾季にも耐えるという。 パキポディウムのことをミニバオバブと紹介している本もあるが、言い当てている。 |
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カランコエはベンケイソウ科カランコエ属、園芸品種は色がさまざま、今乾季の終わりでドライフラワーになっていた。 | アロエはアロエ科アロエ属 原産地はアフリカ大陸南部、およびマダガスカル |
遠くの人が立っているところが石灰岩台地の最高峰 |
最高峰から向う側を展望する(4枚パノラマ) |
今日のトレッキングの終点「ナチュラル・プール」 |
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泳ぐご婦人 | カメラの放列の中、飛び込みを披露する現地の人 |
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帰路の一休みのときに、乞われて 歌を披露するパークガイドのオメガさん |
日が西に傾く頃、長い往復の山道を下る |
車に戻ったときには、トレッキングをした山に日が沈んでいた |
5日目 (9月29日) |
ラヌヒラ→アンバラヴァウ→フィアナランツア→ラヌマファナ(泊) |
ラヌヒラからサザンクロス街道を北上してラヌマファナに至る間は、「お父さんの帽子」の愛称で知られるボネドパップ山、マダガスカル第2の高峰アンドリンギトラ山などを眺める、山好きには垂涎のコースである。 |
ラヌヒラからアンバラヴァウへ |
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朝ロッジを出るときに見たカメレオン 画像をクリックするとビデオをご覧になれます |
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国道7号を横切る「こぶ牛」の列 「こぶ牛」はマダガスカル人にとって最も貴重な財産。結婚式、葬式等のときは「こぶ牛」でご馳走する。 結婚するとき男には「こぶ牛」が必要で、持っていなければ、盗んででも手に入れるという。 肩にある「こぶ」には脂肪があり、脂肪の多い肉が珍重される。 |
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野焼きとその後に植えられたキャッサバ |
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山地でも水利のあるところは棚田にする マダガスカル人は、「お米」と「牛の脂身」が大好きだという。 |
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川で洗濯、丸木船も面白い | 重いものを運ぶときは頭上に載せるようだ |
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「こぶ牛」は交通手段としても重要 |
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イフシの町の露店 | 町では衛星放送のパラボラアンテナもある |
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数は少ないが、車も走っている |
一般ガソリンがリッター2510アリアリ(約125円)、無鉛ガソリンがリッター3000アリアリ(約150円)、1人当りの収入が日本の1/90の現地の人にとってはきわめて高価である。 |
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アンバラバオの町に近づくと、「お父さんの帽子」 の愛称で知られるボネドパップ山が見えてきた |
ボネドパップ山は、見る方向で形が変わるので 面白い。一番いいところで集合写真 |
マダガスカル航空のパンフレット「サザンクロス街道」の表紙と同じ撮影ポイントから撮った写真 ボネドパップ山の標高は地図によると1426m、撮影地点の標高はGPSによると881mだから、比高 約515mである。世界の一枚岩の一番はオーストラリアのマウント・オーガスタ(比高858m)、 二番がオーストラリアのエアーズロック(正式名ウルル、比高335m)といわれているから、ボネドパップ山が 一枚岩であることが確認されれば、ウルルを抜いて二番に躍り出ることになる。 |
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車窓から見えたマダガスカル第2の高峰アンドリンギトラ山(2658m)、最高峰は島の北部にあるマルムクトル山(2876m) | 人家の道路脇に白い袋が積み上げられている。 中身は木炭かキャッサバ。トラックで集めに来るのだろう。 |
風変りな岩山と棚田 マダガスカルならではの風景 |
アンバラヴァウの紙漉き工房 |
紙漉き工房では、アンタイムル族に伝わる紙漉き技術による「アンタイムル紙」を作る工程を見せてくれる。この紙の起源は、アラブ人が持ち込んだイスラムの教典コーランだという。 |
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工房のレストランの庭に背の高いブーゲンビリア(左)が見えたので、根元に行ってみると、 ブーゲンビリア(中央)がサボテン(右)に絡まっていた。これも一種の共生といってもいいかもしれない。 |
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工房の庭に植えられた紙の原料アヴァハ(AVOHA) | アヴァハの木の皮を煮出して繊維を取りだす |
A | A | |||
繊維を叩いてほぐす | 繊維を水に溶かして紙漉きをする | 出来た紙を天日で乾かす |
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生乾きの紙に本物の花や葉を載せて、アイロンで乾かすと、花を漉きこんだ紙ができる。お土産に購入。 |
セブ牛の市 |
A | A | |||
マダガスカルで2番目に大きなセブ・マーケット 1頭の値段はおよそ60万アリアリ(約3万円) |
いい牛を買ったのだろう、にこにこ顔で帰る人 |
A | ||
マダガスカル唯一の鉄道が国道7号と並行して走る | 田圃の土でレンガを焼く風景はどこでも見られる |
ラヌマファナのセタム・ロッジへ |
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ラヌマファナ国立公園のすぐ近くのセタム・ロッジに到着 | ロッジの庭で実った大きなパパイア |
A | ||
ここでもツインのバンガローが沢山ある | バンガローの内部は質素で清潔だ |
夜行性動物探索ミニツアー |
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ネズミより少し大きいくらいの夜行性の動物は、ハイイロショウネズミキツネザル (コビトキツネザル科 ネズミキツネザル属)と思われる |
A | ||
体調5cm足らずの可愛いカメレオン | これも体調3cmほどのカエル |
夜行性動物探索ミニツアーからロッジに戻って夕食 あまり夜行性動物にお目にかかれなかったので、少しやけ酒気味で乾杯 マダガスカルでのビールの銘柄は Three Horses Beer(略称 THB) |
マダガスカルの旅(1)は、「サザンクロス街道を行く」でした。いかがでしたか。 マダガスカルの旅(2)は、「バオバブの並木道を訪ねる」です。 引き続き、下の [次へ] をクリックして、マダガスカルの旅(2)をご覧下さい。 |
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